2012年11月25日日曜日

カナダよりヨーロッパの旅を終えて 6

 フレンツェ

とてもきれいな観光地だ。だからこそホステル代が高い。歩きに歩いて探したあげくでさえ、一泊30ユーロ、それだけでその日の予算はなくなってしまう。とりあえず街をぶらぶらする。ローマよりずっと小さな街で歩いて回る事が出来き、俺的にはローマよりフレンツェの方がお気に入りだ。
サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂を見たときはさすがに圧倒された。これだけにしかない独特と言っていいほどの圧倒感、今までに見た事のないと言っても過言でない色彩の異色感、かなり感動した。それでも観光客の列に並び中まで見ようとはしなかった自分に今後悔を感じる。ま、いいか。
街を歩く事数時間、迷子になりながらも感動に身を任せ足を運ぶ。特にどことなく道を抜けると川に出た。そこで見た橋、ポンテ・ヴェッキオにもまた感動した。お気に入りの映画「香水」を思い出させるその橋は、フレンツェの名所でもあり、観光客で溢れてはいたものの、とても気に入った。橋の上には造りの古い宝石店が並んでいて、中世期の商業の雰囲気をかもちだしている。まるでタイムスリップでもしたかのような気持ちになった。
それから丘に登りフレンツェの街を一望した。深い緑に囲まれる小さな街には、ゆったりとアルノ川が横切り、つい先ほどまでいたヴェッキオ橋が見下ろせた。濃いオレンジの屋根に、淡い黄色い石壁、真っ平らな街並から大聖堂のみがポッツリと浮き出ている。景色はこれとなくいいものだった。天気にも恵まれ、ストリートミュージシャンがギターを奏でる。一時間ほどゆっくり時間を過ごした。
街に戻り中華みたいなテイクアウェイで晩飯をすませ、ホステルへと戻った。夜はホステルで数人の観光客と出会い、いろんな話で盛り上がった。特にここではドクター三人に会って、その人らの話はかなり面白かった。緊急病院での話だとか、初体験の手術、プライベートな事まで少し聞いてしまい、楽しかった。

チェックアウトをすませた後、昨日会った数人でウフィツィ美術館へと朝から向かった。待ち時間、二時間ほど。大名行列のような列に並んだのはいつぶりだろうか、途切れる事のない列は、時間が経つのも忘れるくらいゆっくりとしか動かない。交代で朝飯を食べにでる。一人じゃなくて便利だと思える一つの理由だ。
イタリア最大最古の美術館を誇るウフィツィ美術館、ルネサンスの絵画で埋め尽くされ、芸術の宝庫だ。何百年前の絵画なのに保存状態はすこぶる良く、その絵の大きさ、細かいとこまでの筆使いに感動した。それでも、聖母と赤ん坊の絵を何百と見ると見飽きてしまった。とても広く、三時間くらいうろうろした気がする。
一緒に来た仲間も見失ったが、時間が無く、一人でホステルへと帰り、ベネチアへの電車へと旅路に足を向けた。

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