2012年11月17日土曜日

プラハ行きの電車の中で

 ドレストンからプラーグへ向かっての電車の中から見える川沿いの家々に感動した。山からむき出しになっている岩がロッククライミングにとっても向いてそうでこの場所に留まりたいと少し後悔にかられた。今回の旅では時間があまりないのだ、、、あまりにも気に取られていたので写真を撮る事すら忘れていたが “Dresden” この街の名前は忘れずに後で調べたいと思う。
いやいや、、、マジきれいな景色!窓が汚い事が一つ難点で写真は撮らずじまいに電車はゆっくりと川沿いを走っていった。
ドイツからまだ国境は超えてないのだろうか疑問に思いながら、今までとはまるで別世界のような景色に感激。平坦な土地は深い緑の小さな山となり、連なっては途切れ途切れに裸となった険しい岩々をさらけ出す。その度に、登れるのではないだろうかと期待に胸が疼く。そしてそこから見えるだろう穏やかな川の流れと、色とりどりの鮮やかな一軒家の優雅な景色を想像し、落胆と期待に胸が痛くなった。
とは言ってもクライミングから身を離して早々一年近く経ったのではないだろうか。中年の老いはとても速い。今からではとても登れる気がしれなかったが、それでもなお心が疼くのだからクライミングとはとても面白いスポーツだ。

プラーグ行きの電車は個別になってあり、一部屋六人が座れるようになっている。二人のオーストラリア人と同室したが二人とも景色には興味無さげに映画を見ていた。
それにしてもこの土地には帰ってみたい。素晴らしい眺めだった。たぶん今まで見た列車の旅で一番感動的だった景色の一つだと心から感じた。
景色のせいか、出国という新たな旅路への緊張からか、眺める景色は皮肉にも僕をセンチメンタルな気持ちにさえさせた。

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