2011年10月11日火曜日

ウェールズにて


三日間も寝込んだ後、調子よくなって来たという最中、ウェールズでレイブパーティーに招待された。全く持って圧倒される。ラフの友達の親戚かなんかで、40歳になる誕生日パーティーだと。親戚同士のパーティーだと期待せず、あまりはしゃぐ事もないだろうと、とりあえず行ってみる事にしたがこれまた文化の違いに驚かされる事になった。人の住む所から人里離れたその叔父さんの家で行われた、ハウスパーティー。まずは駐車するためのフィールドの広さ、そして牛小屋丸一つ、が、ばかでかいステージと化し、トンネルのように続くレンガ製の小屋が、ひとつの社交会場とでも言おうか、そしてばかでかいたき火、面積に驚かされる。これが個人の持ち得る土地だろうか。ステージもこだわって作られており、ライブにコメディー、ヌードショー、こだわりがある。誕生会だけにしては規模が大きすぎる。フィンの父や、ラフの母まで来ていて大音響の中、楽しんでいた。そこにはフェスティバルで会った友達もいて、うまく馴染め楽しんだ。みんな仮装していて、荒れ狂うライブの中レイブは朝まで続いた。イギリス本場のパーティーを学ばされた一つの行事である。

それからラフの家に泊めてもらう事になり、ウェールズの広大な大地を車で走った。狭く、曲がりくねった道を時速100キロは簡単に出してしまうイギリス人。事故が少ないのが信じられない。よくレースをこの道でやったんだと安心させているのか、自慢しているのか、加速する車はラフの家に無事に着いた。イタリア人のラフの母は陽気で面白かった。家はまるでジブリの世界にでも出てくるような古風で大雑把。至る所から、鍋や食器がぶらさがっていて、大木で天井から柱まで落ち着いた雰囲気を出している。サニールームもあり、今まで見た家の中で一番気に入った家だ。文化遺産になっても全然不思議のないくらい、あまりにもいい家だった。その家に泊めてもらう事になり、夕食もごちそうしてもらった。そして、またラフの部屋にも驚いた。屋根裏部屋のような造りで、完全な木造建築。窓が大きく、とても住み心地が良さそうだった。いつかはこんな家に住んでみたいなと、夢に自分の将来の生活を描いてみたこの頃である。

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