2011年11月4日金曜日

ハンピが変わる、、、


アジア、もしくはインドを旅したものはその地を訪ねた人、少なくとも聞いた事はあるだろう。そのインドの汚い臭いの小さな地域に、500年以上も前に栄えたヒンズー教の滅びた都の跡地がある。広大な都は見渡す限り奇怪な丸い岩に囲まれていて、高台から見渡すその景色は超自然的で、そこが地球上である事を疑問に思えるほど幻想的である。川を渡ると青々と稲田が広がっており、自然の美しさを与えてくれた。
その地はまた一つの理由で旅人の間では知られている。ロッククライミングだ。千と広がる無数の岩山は、クライマーにとって無限の楽しみだ。そしてハンピ特有の未開発な雰囲気を味わいながら一日を過ごす、それがハンピだ。
俺が着いたのは、バンガローからバスで12時間、早朝五時。未だ開拓の的にはなっておらず、土ぼこりと、牛の糞まみれの旅路の中、雄大な朝日を与えてくれた。それはともかく、今年の7月30日ほどにハンピの街の完全一掃が行われたらしい。もちろん世界遺産は対象外だが、被害に会ったのはそこに住んでいる住民の人たち。
数時間の警告後、早朝五時、メインバザーの大通りに警官連れで開発者達が乗り出し、通りにある店や家を破壊したらしい。一度、ハンピが世界遺産に指定されてから、付加価値が上がり、開発に踏み切ったらしい。未だにそこに住んでいたものたち、働いていた人たちの手当がどうなったかは不確かだ。
それと、当時あったインドらしい雰囲気が変わってしまう事が心配だ。まだ一掃の対象外として扱われているらしいが、滞在したGoan Cornerがなくならない事を心から祈る。
小さな記事ですが参照(英語)
http://rockandice.com/news/1540-breaking-news-hampi-village-destroyed

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